ヒトパピローマウイルスの感染で生殖器や肛門の周囲にブツブツが現れます

尖圭コンジローマはHPV(ヒトパピローマウイルス)6型・11型の感染によって起こり、性器や肛門の周囲にブツブツが現れる疾患です。尖圭コンジローマを発症しやすいのは男女ともにセックスの回数が多い20代の若年層ですが、近年は10代の女性にも増加しています。HPVは約130種類の遺伝子型が同定されており、なかでも16型・18型は子宮頸がんの発症に関与することが明らかになっており、全世界で毎年約30万人もの女性が子宮頸がんで亡くなっています。

尖圭コンジローマの主な感染経路は、セックスおよびオーラルセックスなどの類似行為による接触です。感染すると約3ヶ月の潜伏期間の後、自覚症状は乏しいものの外陰部の痒み、疼痛が現れ、カリフラワーのようなピンクもしくは褐色のブツブツができます。ぶつぶつができやすいのは、男性では亀頭部、包皮、肛門周囲、女性では膣、陰唇、肛門周囲です。

子宮頸がんは数年から数十年と長い潜伏期間があります。自覚症状はほとんどなく、進行すると腹痛、腰痛、不正出血、おりものの増加などが現れます。

尖圭コンジローマの治療は、液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザー、電気メスによる外科的治療法、5-フルオロウラシル軟膏、ブレオマイシン軟膏を塗布する薬物療法などが行われています。子宮頸がんは、主に手術療法、放射線療法、抗がん剤による化学療法が行われ、がんのステージや種類、患者の年齢、合併症の有無などによって治療法が決定されます。

尖圭コンジローマと子宮頸がんの原因であるHPVに対する予防には、HPVワクチン接種が推奨されています。また子宮がん検診を受けることも大切です。