持病がある場合は、主治医と産科医に連携して管理してもらい妊娠・出産に臨みましょう

母体の健康を優先

持病のある方が妊娠・出産を希望する場合は、主治医と相談して妊娠・出産に問題がないかを判断する必要があります。したがって、持病のある方は、その病気の専門医を要する病院、複数の診療科を持っている病院の産婦人科を受診することが望ましいとされています。

持病が軽症の場合は、妊娠・出産への影響を深刻に考える人はあまりいないかもしれませんが、腎臓病など、妊娠で悪化する病気も少なくありません。以下に注意が必要な持病を挙げています。

妊娠末期になると、妊娠していない時と比較して、心臓への負担が3割ほど増すとされています。また、出産時のいきみなども、心臓の悪いには、大きな負担となります。日常生活において、階段の上り下りが普通にできる程度の心臓病なら妊娠・出産への心配はまずありませんが、ちょっとした動作でも動悸や息切れが起きる人は危険です。心臓専門医に必ず相談しましょう。

妊娠をしていない人にとっても、血圧の急上昇は危険ですが、妊娠中は特に注意が必要です。医師の指導の下、1日の塩分摂取量を抑えた食事を心がけるのは勿論、過労や睡眠不足にならないように心がけ、頭痛、肩こり、めまい、動悸などに特に注意します。

腎臓病のうち、慢性腎炎は、妊娠で病状が悪化するのが一般的です。妊娠を避けたほうがよいとされいますが、出産を希望する場合は、尿、血圧、体重、むくみ、貧血、腎機能検査などで詳しく調べ、母体の健康状態を最優先します。妊娠中は、妊婦健診を頻繁に受け、腎臓への負担を軽減するための減塩食をこれまで以上に徹底する必要があります。

糖尿病も妊娠で病状が悪化し、胎児にも影響(巨大児、胎児死亡)が出やすい病気となっています。また、近親者に糖尿病の人がいると、体質的に糖尿病が隠れていることもあるので、妊娠の前に検査を受けておいたほうがよいでしょう。血糖コントロールが上手く行えているならば、妊娠は可能ですが、糖尿病の専門医がいる病院で、妊娠中、出産後、新生児の管理が十分にできる施設で出産する必要があります。